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単管パイプ・カッターは、ローラーの軸と穴にグリースを塗ると、かなり切断作業が楽になる

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単管パイプを使用して足場などを作成する場合、短い単管パイプが必要な場合、切断する必要があります。その場合、単管パイプカッターを使用するのですが、実際に使用すると、一箇所切断するだけでも一苦労です。

試行錯誤の結果、ローラーの軸と穴にグリースを塗ると、かなり切断作業が楽になることがわかりました。

 

経緯

利用したホームセンターには選択肢がなく、単管パイプの切断に使えるパイプカッターは、一種類だけでした。

購入したパイプカッターは、藤原産業のEPC50です。

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パイプカッター EPC50

パッケージから取り出し、単管パイプ切断したのですが、かなり大変な作業です。数カ所切断すると、このまま作業を進めることに無理があると判断しました。

 

 

そこで、刃を研磨することにしました。パイプカッターの刃は、円形刃ですが、包丁などを解くときに使用する、通常の長方形の水研ぎ砥石「キング1000」で研ぎました。

 

E-Value パイプカッター 替刃 EPC-50用

E-Value パイプカッター 替刃 EPC-50用

  • メディア: Tools & Hardware
 

 

 

 

けれど、何故か、あまり、切りやすくはなりません。

気づき

使っているうちに、ガイドローラーの1つを固定していた先端にネジが切られている軸が外れました。

ガイドローラーの動きが悪いため、固定していた軸が外れたと考え、軸とガイドローラーの穴にグリースを塗りました。使用したグリースは、万能グリースと呼ばれるもので、成分は、リチウムグリースです。

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万能グリース

切断作業が困難な理由は、ローラーの動き

軸とガイドローラーの穴にグリースを塗ると、意外なことに、切断作業が少し楽になりました。

そこで、分解し、もう一つのガイドローラーの穴と軸にもグルースを塗りました。

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分解してグリースを塗る

その結果、かなり楽に切れるようになりました。

切れないと感じていた理由は、ガイドローラーの動きが悪く、パイプカッターを回す力を摩擦で相殺していたことで、作業に無駄な負荷がかかっていたことが原因であることがわかりました。

切溝が螺旋になる

このパイプカッター、EPC50は、切溝が螺旋になります。パイプを切断するためには、切溝の始めと終わりがつながった円になる必要がありますが、つながらず螺旋になりやすい傾向があります。

1つの理由は、パイプに刃を押し付けるネジです。

刃を押し付けるために、ネジを回すと、本体(フレーム側)がネジを回した方向に傾きます。そのまま回転させると、切溝は螺旋になります。

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ハンドルを回すと本体も回る

対応策は、歯を押し付けるネジを回した後、本体をネジを回した方向の反対側に傾けて、本体の傾きを修正してから、本体を回して、パイプの切断を開始します。更に、切断長さを示す印を数箇所付け、それぞれから、短い範囲を切り始め、つながった円になるように切り溝を付けます。

ガイドローラーが、移動する形状は不利

切溝が螺旋になるもう一つの理由は、ガイドローラーが移動側についていることです。

ガイドローラーは、パイプとパイプカッターの切断面が直交した位置関係な状態に保つことが目的です。ガイドローラーが移動側についていることで、直行した位置関係を維持することが構造的に不利になります。

そのため、パイプカッターを購入する場合は、ガイドローラーが本体側(フレーム側)に設置され、移動側にカッターが付いているタイプを選択した方が、切溝が螺旋になることを避けることが容易になる、つまり、切りはじめの切溝の始まりと終わりをつなぐ作業が楽になると思われます。(注意!:確認はしていません。)

今回購入した製品と同じ、藤原産業が扱う商品に、SK11というブランドがあります。そちらのブランドで販売されているパイプカッターは、ガイドローラーが、本体側にあります。

 

SK11 パイプカッター 6~50mm PC-50

SK11 パイプカッター 6~50mm PC-50

  • 発売日: 2014/04/01
  • メディア: Tools & Hardware
 

 

勿論、より高価格帯のカッターが複数ついている製品を選択する方法もあります。

結論

パイプカッターは、

  • 本体側(フレーム側)にガイドローラーがついているパイプカッターを使用した方がよい。
  • 使用前に、軸とガイドローラーの穴にグリースを塗ってから使用する。

この2つの点に気をつけることで、単管パイプの切断作業がかなり楽になると思います。