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夏の室温30℃超えでも、真冬でも、へっぽこホームベーカリーで、パンを美味しく焼くワザ

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2020年のコロナウイルスに関連した外出自粛により、家庭でパンを焼く人が増えているようです。その証拠に、食料品店の強力粉(低価格品のみ、高価格品は残っていた)やドライイーストの棚が、空になっています。ホームベーカリー本体も品薄なようです。

押入れの中から、使っていないホームベーカリーを発掘した人もいると思います。

 

しかし、低グレードのホームベーカリでは、外気温を温度調整のパラメーターに使用していないので、室温が高い夏は、発酵し過ぎで苦い上(高い温度で長時間発酵させるとパンが苦くなります)に、ボソボソのパンになり、冬は、発行不足で、パンが膨らまずカチカチのパンが焼き上がります。

パン好きな人であれば、それでも満足して食べてしまうと思うのですが、私は、残念に思いました。

 一番簡単な解決策は、高級ホームベーカリーを購入することです。パナソニックやタイガーのホームベーカリーでは、庫内だけでなく、外気温も測定し、それに応じて、温度調整を行い、おそらく発行時間も変更しているため、室温30℃超えの暑い夏でも、10℃以下の寒い冬でも問題なくパンが美味しく焼けます。

 

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ところが、庫内温度だけで、温度調整をしている低価格機種では、暑い夏や寒い冬の時期は、ホームベーカリーの自動モードでは、まともなパンが焼けません。

こねるだけの装置として使用し、自分で発酵時間を管理すれば、きちんと焼くことはできると思いますが、定温庫があれば多少簡単になると思いますが、室温で、パンの生地をちょうどよく発酵させるのはかなり難しいと思います。

※個人的な意見として、オーブンレンジの発酵モードは、難易度を上げているような気がします。発酵温度は、25~30℃ぐらいが良いようです(タイガーのホームベーカリーの発酵温度設定)。40℃は、高すぎです。私は、プラスチックの密閉容器に入れ、室温放置をおすすめします。この際、霧吹きと濡れ布巾は不要です。オーブンレンジの角皿がまるごと入るサイズのものを使い、角皿に載せてパン生地を発酵する方法が、おすすめです。

現実問題、低価格なホームベーカリーでまともなパンを自動で焼くのはかなり難しいのです。おそらく、このような、うまくパンを焼くのが難しいホームベーカリーは淘汰され、現在では、販売されていないと思います。しかし、この外出自粛に伴い、昔の手に入れたホームベーカリーを発掘して、再度、パンを焼くことに挑戦している方もいると思います。

この記事は、そのような方に向けた記事です。

温度制御が残念なホームベーカリーで美味しいパンを焼く

少し面倒ですが、温度制御機能が残念なホームベーカリーでパンを美味しく焼く方法があります。以前に紹介したコスト重視レシピの記事でも紹介しています。

この方法には、冷蔵庫を使用します。

基本処方は、以前に紹介したコスト重視処方で行います。材料も同じです。ホームベーカリーによって、水分量は調整する必要があることに注意して下さい。また、大きめのプラスチックの密閉容器が必要です。

私は、既に、高級ホームベーカリーを購入しましたので、画像は無しです。以前、残念なホームベーカリー(カタログの引き出物で、選んだツインバードのホームベーカリー PY-E731)を使っていたときの方法を紹介します。そのため、この記事を書く際に再検証していません(古いホームベーカリーは捨ててしまったので検証できない)が、おそらく大丈夫だと思います。

まず、プラスチックの密閉容器に以下の材料を入れます。

  • イースト 1ml (少量用の計量スプーンがない場合は、小さじ半分 (2.5スプーン)でも問題ないと思います。)
  • 140g
  • 強力粉 120g

混ぜて、蓋をし、冷蔵庫で、6~24時間、放置します。

とろんとしたフルーチェ状になります。酸っぱい匂いがする場合は、失敗です。捨ててください。

 

 

注意

このプラスチック容器を洗わずに、イーストを入れずに、水と強力粉だけを入れていけば、イーストを新たに追加しなくても、容器に残ったイーストにより、発酵させ続けることができるのではと試したことがあります。その結果、3回に1度くらいの割合で、酸っぱい匂いする状態になります。この酸っぱい匂いがした物体は捨てました。イーストは、毎回追加しましょう。

 

冷蔵庫から取り出し、密閉容器の中の物体を撹拌羽根をつけたパンケースの中に入れます。

さらに、以下の材料も入れます。

 

中力粉(強力粉でも良い) 120g

粉乳 5g

砂糖 8g

塩 2g

バター 5g

 

自動モードでパンを焼きます。(夏は、予約モードは使わないほうが良いと思います)

これで、おそらく、残念なホームベーカリーでも、真夏や真冬でもきちんとパンが焼けます。

ただ、うまく行かなくて、相談されても、検証できるホームベーカリーを持っていないので、適切なアドバイスはできません。

参考までに

  • 全て中力粉を使用しても、問題なくパンが作成できます。強力粉と中力粉を半々で使っているのは、よく膨らんだパンが焼け、結果としてパンが柔らかかったからです。
  • 粉乳やバターなどの添加物は、焼いた後時間が経っても柔らかいままかどうかに影響があります。シキシマやヤマザキのパンが、購入後、1週間経っても柔らかいのは、添加物の使い方にノウハウがあるものと思います。
  • 市販のパンよりカビやすいので早く食べきりましょう。
  • ルヴァン・リキッド(全粒粉に水を入れ放置し、全粒粉に付着している天然酵母を増やす工程)を意識して考えました。

 

 

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