ドローイング空間

3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

製品開発チームの年齢構成とモスキート音

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住環境の改善と医療技術の進化の恩恵により、一緒に生活する人の年齢層が広がっています。それに伴って発生する問題を回避するための考え方が、バリアフリーです。小さな段差1つも許さない考え方です。

 

 そこまで厳密に考えなくても、一緒に生活する人の年齢層が広がると、快適に暮らすためには、製品開発を行う側だけではなく、製品の購入側にも、情報のアンテナを張り、不適切な製品を選択しない努力が求められます。なぜなら、その配慮がされた製品とされていない製品の価格差は、無いからです。ほぼ、同じ価格の製品を購入して、一方は不快な思いをして、もう一方は、快適に使えるのです。

 年齢差のある家族と一緒に暮らさないと気が付かない問題の1つがモスキート音です。高周波数の音は、年齢とともに衰え聞こえなくなります。若年者には、不快音として聞こえますが、高年齢者には、全く聞こえません。

蛍光灯照明器具のモスキート音

子供の頃、ナショナル(パナソニックの旧称)の蛍光灯照明器具では、このモスキート音がする製品が多く、他のメーカーの製品では、モスキート音がしない傾向があることを不思議に思っていました。

振り返って考えて見ると、これは、メーカーの従業員の年齢構成の差によるものと思われます。ナショナルでは、熟練の、つまり、高年齢層の従業員によって生産されているので、製品から発生するモスキート音に、開発から、出荷検査にわたって、問題に気が付かない、あるいは、問題を指摘しても、意思決定者が認識できない状態にあったと推測できます。

冷蔵庫のドア解放アラーム

これは逆の例です。おそらく、メーカーの開発者は、冷蔵庫のドア解放アラームをある程度不快で、そして、遠くから聞こえるように設定したかったのだと思います。そこで、高周波数の音を使用しています。

結果として、高齢者には、この冷蔵庫のドア解放アラームは、全く聞こえなくなりました。本来、高齢者の方が、ドアを解放したままにする傾向があります。そして、このアラームは、若年者には不快な音です。この冷蔵庫は、若年者が、高齢者に対する嫌悪感を増大させるのに、大きな成果を上げるでしょう。

これは、製品開発者が、高年齢層の家族と一緒に住んでいないことが原因ではないかと思います。研究開発や商品開発は都心で行われている事が多いですが、そのことが原因で、これからの時代、本当に求められている商品を開発できない可能性があるということです。

高齢者と一緒に暮らす場合、新たに冷蔵庫を購入する際、気を付ける機能

  • ドア解放アラームは、単一音で無いものを選択する。

    ブザーサウンドや音楽であれは、その中に、聞こえる周波数が含まれる可能性が高いので、高齢者に聞こえないという問題が回避出来る。

  • ドアが自動で閉まるものを購入する

    ドアが自動で閉まる機能は、一見不要な機能ですが、高齢者と一緒に暮らす場合には必須の機能です。

冷蔵庫のドアを開けたままにしただけで、腹を立てるのは心が狭いと思われるかもしれません。しかし、商品の選択に気を付けるだけで、生活の中で不快な思いをしなくて済むのは大切なことです。

  • kukekko.hatenablog.com

     

     

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     ラジオ

    2万程度のステレオコンポを目安に購入しましょう。低価格のラジオは、高周波数の音が大きいので、若年者には、不快です。一方、ステレオコンポであれば、音質も製品性能の1つなので配慮されています。ラジオの好きな方は、1日中付けたままにすると思うので、若年者が不快な音で、部屋を一日中満たすことになります。気が付かないうちに、子供よけをしている可能性があります。