感染するガン
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ガンは、一般的には、人から人へと感染しないと言われています。しかし、ガンの中には、菌やウイルスによって引き起こされるものがあることが分かってきました。それらのガンは、感染確率は低いものの感染する危険があります。
最も知られているのが、肝炎ウイルスです。ウイルスの持続感染によって、肝細胞で長期にわたって炎症と再生が繰り返されるうちに、遺伝子の突然変異が積み重なり、肝がんへの進展に重要な役割を果たしていると考えられています。肝がんと関係があるのは主にB、Cの2種類です。肝炎ウイルスは、血液感染と性感染です。通常の生活で他の人に感染することはありません。血液が付きやすいカミソリや歯ブラシは共有しないことが大切です。
肝細胞がん 基礎知識:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
財団法人 ウイルス肝炎研究財団/Q&A/分かりやすい ウイルス性肝炎
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、子宮頸がんを引き起こすウイルスとして知られています。ウイルスを持っている人とのオーラルセックスで、喉頭がんになる可能性があるそうです。
オーラルセックスが癌の原因に!?厚労省も警鐘鳴らす危険性 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン
のどや舌のガンの原因にも、性行為により感染するHPV(ヒトパピローマウィルス)について知っておくべきこと - GIGAZINE
HPVには150以上の種類が存在します。その中には、がんの原因となるハイリスクなタイプもあり、その一部は、性器の内部にある細胞を好み、なかに侵入する性質があるため、主にセックスを介して感染し、がんを発症させてしまうこともある。ただし、HPVが原因で男性ががんを発症する頻度は、子宮頸がんの10分の1程度とのことです。
オーラルセックスでは、他にも感染する病気が知られています。
オーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A|厚生労働省
ガンを引き起こす可能性のある菌
- ピロリ菌
感染は、免疫ができあがる前の5歳ごろまでに起こり、それ以降は感染しない。
ガンを引き起こす可能性があるウイルス
- 肝炎ウイルス(B型およびC型)→肝がん
- EB(エプスタイン・バー)ウイルス→B細胞リンパ腫
- HPVヒトパピローマウイルス→子宮頚がん
- ヒトT細胞白血病ウイルス→T細胞白血病
- HIV→エイズに伴うカポジ肉腫
肝炎ウイルスを除いた他のウイルスに感染していても、それらのがんになる可能性はきわめて低く基本的には心配ありません。したがってがんがうつるというよりもがんの原因となるウイルスに感染することがあるとお考えください。
タスマニアデビルでは、感染性のガンが見つかっています。
エリザベス・マーチソン:感染性のガンと闘う | TED Talk Subtitles and Transcript | TED.com