インフルエンザのニュースを見て思った疑問「ウイルスは、消毒できるの?」
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ウイルスは、菌とは異なり抗生物質の効果が無い。ウイルスの本質は、遺伝子情報で、有機物と無機物の区別も定かではない。などの話を聞いたことがあります。テレビのニュースを見ていると、インフルエンザが発見された農園に、石灰を散布していました。
あれ?ウイルスは、消毒できるの?
疑問が浮かびました。同じウイルス疾患の風邪の予防で、手洗いやうがいが推奨されています。水で洗い流すことが大切だと思っていました。
結論から言うと、消毒が有効なウイルスと効果が無いウイルスが存在するようです。
ウイルスの中でもエンベロープと呼ばれる外皮を持つものに消毒の効果があります。このエンベロープで、粘膜や細胞に付着して侵入するので、このエンベローブを消毒の薬剤で変質させることで、感染する能力を大きく低下させることができるようです。ウイルス本体を死滅させるわけではありません。
高校時代に生物の勉強に手を抜いたので、バクテリオファージやタバコモザイクウイルスの名称を知っているぐらいの知識しかありません。インフルエンザの季節ですので、高校生物や大学の基礎科目ぐらいの内容のウイルスに関するテレビの特集番組が放送されないかなと考えたりします。
参考
ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性について
http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q65.pdf
鳥インフルエンザ防疫・消毒用への石灰使用について