Fusion360でスプロケットをモデリングする
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スプロケットは、チェーンローラーと組み合わせて使用する部品です。Fusion360でスプロケットをモデリングします。
FreeCADで、スプロケットをモデリングしたので、モデリング方法を忘れないうちにFusion360でもモデリングしておこうと思います。
書籍を参考に、要目表からモデリングを行います。
呼ビ番号 | 60 | |
---|---|---|
ローラチェイン | ピッチ | 19.05 |
ローラ外形 | 11.91 | |
スプロケット | 歯数 | 17 |
歯型 | S | |
ピッチ円直径 | 103.67 | |
外形 | 113 | |
歯底円直径 | 91.76 | |
歯底距離 | 91.32 |
(備考) 機械歯切り
軸と原点を表示させます。基準平面は非表示にします。基準軸を表示することで、モデリングする際に、向きや位置を見失うのを防ぎます。
「スケッチを作成」を選択します。
スケッチ平面にXY平面を選択します。
ピッチ円と外径円を描いて、作図線に変更します。
ピッチ円上に、スプロケットの溝の円を描きます。
スプロケットのチェーンローラーがハマる溝の半径を求めます。
2R=1.005d1+0.076(mm)
d1は、ローラー外形です。今回描くスプロケットでは、11.91です。
2R=1.005☓11.91+0.076
2R=12.046
S歯型は、2つの円弧とそれを繋ぐ直線で構成されています。円弧の1つ目に相当する円が描けたので、次に、直線を描きます。
直線の端点を求めるために、角度Aを計算します。
角度Aを求めます。
A=35+60/z
A=38.529
スプロケットの溝の円の中心からの距離は、0.8d1です。
0.8d1=0.8☓11.91=9.528
円周上に接する直線を描き、その直線に先程の直線の端点から垂線を描きます。
この状態では、不完全拘束であり、この2つの直線の位置は特定されていません。
そこで、次に角度Bを求めます
B=18-56/z
B=14.706
角度拘束を追加します。
次に、最後の円弧の中心を求めます。
スプロケットの溝の円の中心からの距離は、1.4d1。d1は、ローラー外径 11.91です。
1.4d1=16.674
角度は、180 / zです。zは歯数です。
180 / z = 180 / 17 = 10.588
円弧の中心を求めることができたので、直線と接する円弧を外径円まで描きます。
作成出来た部分の歯型を実線で描いて不要な線を作図線に変更します。
ピッチ円の中心から、外径円に直線を描きます。角度は、360/zです。
180 / z = 180 / 17 = 10.588
歯型の曲線の端点から、外形円上に円弧を描きます。歯型円とピッチ円の中心を直線で繋いで、スケッチの完成です。
作成から、押し出しを選択します。
押し出します。
スケッチを作成します。
スケッチします。
作成ドロップダウンから、回転を選択します。
回転で、切り取ります。
作成ドロップダウンから、ミラーを選択します。
ミラーで複写します。
ミラーで複写します。
作成ドロップダウンのパターンから、円形状パターンを選択します
円形状パターンで複写します。
完成です。