ドローイング空間

3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

印刷可能なディスクのレーベル印刷面用のフェルトペン

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CD-R、DVD-R、BD-Rなど、印刷可能なディスク(プリンタブルディスク)のレーベル印刷面に、通常のフェルトペンで直接書き込むとざらざらと粒子がはがれる書き心地で、何かが剥がれている気がします。そして、使用したフェルトペンはすぐに書けなくなってしまいます。

 専用ペンが販売されていることを知り、さっそく購入してみました。購入はしませんでしたが緑色も売っています。

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これは、素晴らしい商品です。普通に紙に書くように書けます。そして、文字は、細いです。耐久性は、もう少し使ってみないとわかりませんのでなんとも言えませんが、使用する価値があります。近くの文具店で一本120円(税別)で購入しました。プリンタ用品コーナーに置いてありました。

残念ながら、この製品は、製造中止になり、2023年1月現在、入手は困難です。

製造元の㈱パイロットコーポレーションに問い合わせたところ、

インキの成分及び機能的にも近い油性マーカーは「油性ツインマーカー MEF-12EU」132円(税込)

とのことです。

www.pilot.co.jp

他のメーカーからも販売されていますので、入手しやすいものを利用すればいいかと思います。おそらく性能に大きな違いはないと思います。

 

印刷可能なディスク(プリンタブルディスク)のレーベル印刷面が、専用マーカーで無いとうまく書けない理由の推測

インクジェットプリンターで、普通紙に印刷すると、印刷が滲みます。インクジェット専用紙に印刷すると滲まずに印刷できます。その違いは、表面にコート剤が塗られている層が存在することです。コート材で、インクを吸収することで、滲みを抑制し、表面が乾いた状態に保ちます。

使用されるコート材には、多孔質微粒子と高分子系が存在します。

インクジェット用紙の基礎知識「用紙の種類」/三菱製紙株式会社

つまり、インクジェットで印刷できるということは、通常の紙よりも多くのインクを吸い込んでしまうということです。

 印刷可能なディスク(プリンタブルディスク)では、表面がざらざらしているので、多孔質微粒子が多く利用されているはずです。微粒子だけでは、プラスチックのディスク面に付着しないので、高分子系の接着剤と一緒に使われていると思います。

 通常のマーカーで書き心地にざらざら感があり、すぐに書けなくなってしまうことから、おそらく、多孔質高分子をプラスチックディスクに付着させている接着材を溶かす溶剤が含まれているのだと思います。

 専用ペンは、コート材に影響を及ぼさない成分のインクを使っているものと思います。

 印刷可能なディスク(プリンタブルディスク)は、通常のペンでは書きにくいので、専用ペンを使ったほうが快適です。インクを吸い込む力が強いことから、筆ペンや水彩ペンでも問題なさそうですが、試して見ないとわかりません。