ドローイング空間

3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

家庭での利用で、インクジェットプリンターから、レーザー(LED)プリンターに移行する価値はあるのか?

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インクジェットプリンターの印刷コストはカタログほど安くない気がするのはなぜ?

インクジェットプリンターを使ってみると、カタログほどの性能がないのではないかと感じるときが多々あります。

 

例えば、

インクジェットプリンターは、

  • 印刷が早い
  • 印刷コストが安い

と唄われていますが…

実際に使ってみるとすぐに印刷できません。

印刷する→色が変→ヘッドクリーニング→ヘッドパターン印刷→ヘッドクリーニング→ヘッドパターン印刷→印刷

通常、この作業が印刷前に必要になります。すると、印刷前に既に5分ぐらい時間が過ぎています。 1枚、印刷するために、印刷前に、ヘッドパターン印刷で、2枚印刷しています。

 

このような使いかたをしていると、それほど印刷していないのに、インクタンクを使い切ります。そして、1年ほどで、プリンターは使えなくなります。

この結果、印刷コストも安くないことに気が付きます。

しかし、自宅で、家庭で、個人で使用する場合の利用頻度は、この程度ではないかと私は考えています。

どうして、インクジェットプリンターは、こんなにランニングコストが高いのか?

では、どうして、インクジェットプリンターは、こんなにランニングコストが高くなるのでしょうか。

印刷ヘッド内にあるインクが乾いて固まってしまうからです。印刷ヘッド内で乾いて固まったインクインクを吹き飛ばすために、インクを使用します。 すると、印刷で使うはずだったインクは、ヘッドクリーニングで消費され、印刷するインクが無くなります。

吹き飛ばせなかったインクは、インクヘッドの中に溜まっていき、いずれはインクが全く出なくなります。 特に、バブルジェットプリンターは、インクを温めて気化させることで、インクを吹き付けるので、 固まったインクを気化するほど温めれば、インクが焦げて、印刷ヘッドの中に溜まっていきます。 その結果、故障です。プリンターは、修理するか買い換える必要があります。

インクもすぐに無くなるし、プリンターもすぐに壊れます。

更に、現在のインクジェットプリンターは、非常に高精細な印刷を目指しています。その為、印刷ヘッドのインクの通り道も非常に狭くなっています。 2pl(ピコリットル)を吹き付けるためのインクの通り道を考えてみてください。想像できないほど細いに違いありません。

インクジェットプリンターとうまく付き合うためには、どうしたらいいのでしょうか?

ここまで説明した現実がある一方、インクジェットプリンターを高く評価している人がいます。 その人達はどのように、インクジェットプリンターを使っているのでしょうか。

高頻度で使用する

これにつきます。

高頻度で使用することで、常に、印刷ヘッドを新しいインクに交換していき、印刷ヘッドの中で固まらせないことが重要です。 このように使用することで、ヘッドクリーニングの頻度が減り、 ヘッドクリンーニングに使用されるインクが減ることで、インクカートリッジの中で、印刷に使用できるインク量が増えます。

インクカートリッジの価格が高いからと言って、インクの消費を減らすために、 印刷頻度を下げると、ヘッドクリーニングでインクが大量消費されます。

インクジェットプリンターでは、理想的には、毎日印刷することが、 印刷コストを下げ、プリンターを長期間利用するための秘訣になります。 少なくとも、1週間に1度は、印刷することが推奨されています。

ただ、自宅で、家庭で、個人で使用する場合、ここまで高頻度で使用する方はあまりいないと思います。

プリンターを購入せずに、コンビニ印刷を活用する

プリンタの使用頻度の低い方へのアドバイスとして、 「プリンターを購入せずに、コンビニ印刷を活用する。」というのがありますが、 これは、わかりやすいですが、果たして、現実的でしょうか。

デジカメ写真の印刷の場合は、オンラインで注文し、郵送で受け取るサービスが存在します。 これは便利そうです。写真印刷は、家庭用プリンターで行わずに済ませそうです。

コンビニ印刷とは、pdfファイルをメディアにコピーして、あるいは、ネットワークにデータを登録して、 コンビニのマルチコピー機で印刷する方法です。 書類やレポートの印刷の場合、書類を書く→コンビニに移動→印刷→自宅に戻る→確認修正→コンビニに移動→印刷を繰り返す必要があります。 印刷した印刷物の持ち運びに、図面ケースや書類ケースを持っていると便利です。

夜間や雨の日、忙しいときもあるでしょう。実際問題、自宅とコンビニの位置関係にもよると思いますが、耐えられますか? 家庭では、プリンターは、たまにしか使いませんが、使うときは使うのです。

たまに使うときに、インク切れや、印刷ヘッドが詰まって印刷できないのも同じように耐えられません。

レーザー(LED)プリンターを選択する

そのような方には、レーザー(LED)プリンターという選択があります。

  • たまにしか印刷しない
  • 大量に印刷する

この2つの条件のどちらかに当てはまる場合には、レーザー(LED)プリンターが、ほとんどの場合、インクジェットプリンターより優位になります。 しかし、後者の条件では、ビジネスインクジョットブリンターがどこに位置するのかが不明です。

インクジェットプリンターが、液体のインクを使用して印刷するのに対して、レーザープリンターは、トナーと呼ばれる色の付いた樹脂粉で印刷します。 トナーは固体のため、変性しにくく、そして、印刷方式が異なるため、長期間使用しなくても印刷できなくなることがありません

一方、樹脂粉を溶融させて貼り付け、続いて冷却し紙に固着させるため溶融させる際に使用するドラムを温める際に電力を多く使います。 また、その構造上、大きくて、重くなります。

一方、印刷は、ファンの音はうるさいものの、早く、そして、インクジェットプリンターのような振動がありません。

A4カラーレーザープリンターは、インクジェットプリンターほどではありませんが、現在、低価格で手に入れることができます。

購入の際には、重要な注意点があります。製品を購入して際に付属しているトナーの量です。 スタートアップトナーと呼ばれるトナーの量は、購入時の検討ポイントになります。 スタートアップトナーと呼ばれるトナーの量は、多くの機種ではカタログで確認することができます。 確認できない機種は、トナーのラインナップの一番少ないトナーと想定します。

低価格カラーレーザープリンタを比較する

PPC用紙1袋が500枚です。トナーユニットは、それなりの金額がしますので、スタートアップトナーが少ない機種は避けたほうが良いと思います。 印刷枚数が少ない場合、スタートアップトナーの量が多い機種を購入すれば、トナー交換をせずに何年も使用する事ができます。

レーザープリンター複合機はお得?プリンターとスキャナの組み合わせとの導入コストを考える

インクジェットプリンターは、その殆どが、スキャナも内蔵された複合機です。 そのため、インクジェット複合機から、レーザー(LED)プリンターに買い換えると、スキャナも購入する必要があります。 それなら、レーザープリンター複合機を購入すれば良いのではと考えるのではないでしょうか。

5万円以下のレーザー(LED)プリンター複合機では、 単体のレーザー(LED)プリンターの一番下のグレードの機種のプリンターが使われています。 その為、スタートアップトナーの印刷可能枚数が少なく、 結果として、印刷枚数によっては、本体購入後すぐにトナーを購入する必要が発生し、 ランニングコストが高くなる可能性があるので、避けたほうが無難です。

その為、プリンターは、プリンターとして購入し、スキャナはスキャナとして購入したほうが金額的にはお得です。 しかし、収納スペースから考えると別の考えがあります。

スキャナは、あまり壊れる周辺機器ではないので、安く手に入れるには、オークションで中古を落札するという入手手段があります。 もちろん、部品の劣化で、色が変化してくることはあると思うので、そういった場合は、新品の購入をお勧めします。 小型低価格な製品は、読み取り速度が極端に遅い製品があるので注意しましょう。

レーザー(LED)プリンターが壊れたときは

レーザー(LED)プリンターは、トナーの溶融に、オーブントースター並に電力を使います。 そして、もともと、コピーなどのメンテナンス契約が必要な装置で発展してきた技術です。 その為、まれに、基盤が故障することがあります。 その際は、出張費、技術料、部品代が必要なので、実質的に買い替えたほうが安くなります。

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そこで、故障を予防するために、長期間使用しないときは、コンセントを抜いておくことをお勧めします。

では、実際に壊れた際には、どのような対応が適切なのでしょうか。

選択肢は、2つあります。

  1. 新品に買い替える
  2. オークションで同型機を落札する

レーザー(LED)プリンターは、トナーユニットの価格がまとまった金額なので、 複数のトナーユニットがなくなったり、トナー切れとドラムユニットの交換が重なったりすると、 新品に買い替えたほうが安くなる場合が多いです。

その為、トナーがなくなっただけのレーザー(LED)プリンターが、ジャンク品として出品されていることが多いです。 サポートで、修理費用の概算を確認したら、オークションの出品を確認しましょう。 運良く同じ機種のトナーがなくなったものが、ジャンク品扱いで手品されている可能性が高いです。 入札したジャンク品に、壊れたプリンターとトナーを入れ替えて完了です。

注意点は、レーザー(LED)プリンターは、大きくて重いため、送料が思ったよりかかります。送料に注意しましょう。

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購入したプリンターは、LAN接続をしていれば、MACアドレスが異なりますので、再設定が必要です。

レーザー(LED)プリンターは、インクジェットプリンターから、移行する価値があるか?

以下の使用条件では、インクジェットプリンターから、レーザー(LED)プリンターに移行する価値があります。

  1. 印刷頻度が少ない(月に1度印刷するかしないか)
  2. 大量に印刷する

注意点は、スタートアップトナーの量、対応するトナーの商品群に大容量トナーが用意されているかを確認することです。 この点の確認を怠ると、インクジェットプリンターで、頻繁にインクカートリッジを購入していたように、 家庭で使用していても、トナーユニットを頻繁に購入する事になってしまいます。 それを考えても、レーザー(LED)プリンターに移行する価値はあると思いますが、 トナーの購入、使用したトナーの返送などの手間を考えるとトナーの交換は少ないに越したことがありません。

レーザー(LED)プリンターに移行する前に知っておくことは、

  1. 両面印刷対応機でも、はがきの両面印刷はできない
  2. 厚紙を印刷する際は、水平給紙に対応した機種を選択する
  3. 光学ディスクのレーベル印刷はできない
  4. 大容量トナーが用意されている機種のほうが印刷コストは安くなる。そして、手間も減る。
  5. 用紙トレーは、500枚はいれば、PPC用紙が1パックまるごと入る
  6. 両面印刷速度は、機種によっては、片面印刷速度と変わらない
  7. モノクロ印刷しかしない場合は、モノクロ専用機を購入したほうがランニングコストは安くなる

このぐらいです。

少なくとも私は、もうインクジェットプリンターを購入することはないのではと思っています。

※ 光学ディスクレーベル印刷が必要になれば、購入すると思います。

互換トナーカートリッジを使用する場合に知っておくこと

インクジェットプリンターに互換インクが存在するように、レーザー(LED)プリンターにも、 互換トナーカートリッジ、互換リサイクルトナーカートリッジが存在します。

私は、まだ利用したことはありませんが、複数個のカートリッジが同時になくなった場合は、利用するかもしれません。

互換トナーカートリッジは、認識しないものがあるようです。もちろん、業者によっては無料で交換してもらえますが、 (送料負担については不明)認識しないものがあることは認識して利用する必要があります。その為、買いだめは危険です。

【人柱レポ】NEC PR-L5650Fの格安インクは認識しない場合があるよ!2勝2敗だったので乗り換えました | ひとぅブログ

それとは別に、純正のリサイクルトナーカートリッジが、用意されている場合があります。 こちらは、互換品ほど安くはありませんが、品質に信頼が持てます。