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3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

ダブルチェックの効用は、責任分散かと思っていたけど違うのね。

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「ダブルチェックの有効性」に関する検証資料が公開されていることを知りました。

 ダブルチェックは、なにか問題が起きたときに、システムに内在する根本的な原因を再検討することなく、前後の工程の調整なく対策として提示できる便利な対策です。

ダブルチェックの最も有効に働くのは、責任分散です。企業体質にもよりますが、組織は犯人探しが好きです。

社内政治の荒波を乗り越え、社内での序列を上げることを自己実現の1つとして、会社への忠誠の1つの道具として利用している限り、他人の失敗を自分の序列上昇の糧として有効に利用することは、最適解です。

問題対策に、ダブルチェックを導入すると、責任が分散され、作業者個人の責任になることを避けることができます。

しかし、同一の社内、同一の部署では、情報量、教えられた内容、考え方も同じであるため、意外にチェックをすり抜けます。とはいえ、異なる考え、異なる経験の人で、ダブルチェックを厳密に行う場合は、行動指針の決定までに時間が必要です。新規案件の関係者内の検討は、後者に当たるのではないかと思います。

このような考えをする人ばかりではなく、間違いを減らすためには、どんなことでも取り入れて、間違いを減らそうと考えて実行する人たちがいます。実際に間違いを減らすために取り入れた、ダブルチェックに関する考察を読むことは、ささくれた気持ちをすこし穏やかにする効果があります。

 

ダブルチェックの有効性を再考する - 厚生労働省 

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