LibreOffice Calcの日付形式の挙動の怪を明らかにする
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LibreOffice Calcの日付形式の挙動がよくわからなかったのですが、新年号対応のお知らせを機会に、挙動を確認することにしました。
LibreOfficeは、LibreOffice 6.2.3 から、新年号に対応しています。
今回の検討の結果、よくわからない挙動の現逸は、「入力した文字を日付と判断して、日付型に変化する機能が弱い」ことに由来するものだと確認できました。
では、実際に、LibreOffice Calcの挙動を確認していきます。
オートフィルの挙動
まず、オートフィルの挙動について確認しましょう。
セルに1を入力して、選択したセルの右下にある■をドラッグすると連番が入力されます。
Crtlキーを押しながら、同様の操作をすると、同じ値が入力されます。
日付形式のオートフィルの挙動
日付形式、特に和暦では、少し異なる挙動を示します。
まず、セルに「平成31年4月28日」と入力します。
オートフィルで、連番入力を行います。同じ値が入力され、連番入力機能が機能していないことが確認できます。
和暦表示でオートフィルを使って連番を生成する方法
次に、セルに「2019/04/28」と入力します。
セルを右クリックして表示されるコンテキストメニューから、セルの書式を選択します。
日付の形式を和暦に変更します。
オートフィルで、連番入力ができます。
セルに「平成31年4月28日」と指定した場合は、日付の形式を和暦に変更しても、連番入力機能が機能しません。LibreOffice内部で、日付として認識されていないことが原因と推測されます。
LibreOfficeの現在のバージョン(6.2.3)では、和暦で入力すると、日付として認識されない
これまで、LibreOffice Calcでは、和暦は、利用できないと考えていましたが、機能に制限があるため、操作上注意が必要ですが、利用できることが確認できました。
その注意点は、LibreOfficeの現在のバージョン(6.2.3)では、和暦で入力すると、日付として認識されないことです。そのため、LibreOffice Calcで和暦を扱う場合は、西暦の形式で入力したあと、セルの書式設定で和暦に変更することで、表示形式を和暦にする必要があります。
実際の利用では、和暦を入力し、西暦を確認したいときに困ることがあると思います。
Excelを使っていた人が、LibreOffice Calcを使ったときに、困惑するポイントの1つだと思いますので、覚えておきましょう。
より細かくオートフィルを制御するには
より細かく制御した状態で、連番入力を行うには、コマンドを利用します。
まず、連番入力を行いたい範囲を指定します。
メニューバーから、「シート」→「セルのフィル」→「連続テータの生成」を選択します。
連続データ・ダイアログに、パラメーターを入力します。
連続データが入力できました。