湿式ダイヤモンドカッター
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ダイヤモンドカッターというと、グライダーに取り付け火花をまき散らしながら金属を切断する装置を思い浮かべると思います。
火花をまき散らして切断する乾式のダイヤモンドカッターのほかに、舗装工事の現場で見かけるコンクリートやアスファルトを切断する湿式カッターもあります。切断時に水で冷却することで、火花の発生を抑え、ダイヤモンドカッターの寿命を延ばします。
湿式バキュームカッター VRC14型 - ッター - エクセン株式会社
乾式の高速カッターで切断した金属は、切断面が切断時の高温で焼き入れされてしまうので、あとの加工が困難になります。旋盤やフライス加工など他の金属加工では、切削油で冷却しながら行うので、なぜ、高速カッターのような乾式のダイヤモンドカッターで切断するのか不思議に思ったことがあります。
電子顕微鏡を使う際は、アイソメットカッターと呼ばれる湿式のダイヤモンドカッターで、観測面を切断します。
Isomet 自動精密切断機アイソメット | 製品情報 | JEOL 日本電子株式会社
同じような装置を使えば、火花や騒音を発生することなく、金属の切断ができるではないかと、同じような装置が販売されていないか調べたことがあります。
あまり知る機会がないだけで、きちんと販売されていることを見つけて「お!」と思いました。作業環境の向上と加工精度の向上につながりそうな気がするのですが、どうなんでしょう。