ドローイング空間

3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

成果主義の限界領域

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日本の企業に成果主義が広まってから、すでにかなりの月日が過ぎています。

導入することで企業運営が難しくなり、管理職の個人技で危ういバランスを保っているのが本当のところではないかと思います。

無事是名馬

日々平穏に、何事も無く過ぎていくことが、大切です。

平穏を維持するためには、有事の際の対応能力を高めていく必要があります。多くの成果主義の運用では、有事の際の備えに対して評価をしません。更に、効率化を併用していると、能力を平時に最適化した状態まで減らしていきます。そのため、有事の際には、対応ができません。

効率化とのあわせ技

効率化で、自前の能力を削減する建前は、「必要なときは外部に依頼すれば良い」ということですが、社会全体が効率化をすすめると「必要な時は、社会全体で同じとき」であり、業務継続ができません。

好景気では、どの業種も人手が不足し、不景気では、どの業種も人手が余る現象に似ています。

有事のときに、自前で対応できる能力を豊富に抱え、維持できる状態が、「日々平穏に、何事も無く過ぎていく」ために必要です。

繁忙と閑散どちらに合わせるか?

効率化で、自前の能力を削減する建前は、「必要なときは外部に依頼すれば良い」ということですが、社会全体が効率化をすすめると「必要な時は、社会全体で同じとき」であり、業務継続ができません。

好景気では、どの業種も人手が不足し、不景気では、どの業種も人手が余る現象に似ています。

有事のときに、自前で対応できる能力を豊富に抱え、維持できる状態が、「日々平穏に、何事も無く過ぎていく」ために必要です。

千葉の大規模停電では?

平時は、それほど仕事が多くないが確実に存在する、電線の架設作業が、台風や地震などの災害によって、平時の何倍もの仕事が発生します。

そのために、平時に、どこまで、人と設備を確保しておく必要があるかという問題です。

地震や台風で大活躍している自衛隊に、予算を取れだけ投入するのかという問題と似ています。

無駄遣いなのか、平穏のために必要な経費なのか、理論値を示す方程式は、未だ存在していないものと思われます。

安定運用業務と成果主義は相容れない

あるのが当たり前と考えられているのような、安定的に供給する業務については、成果主義は相容れないそうです。

たとえは、水力発電所の運営業務。何十年に、何度かある設備の更新時には、改善や改良は必要と思いますが、成果を目指して新しい何かを導入することは求められていないと思います。日々同じように、何事も無く過ぎていくことが求められる業務です。

 

千葉の大規模停電のニュースをみて、こんなことを考えました。