「ザッポス伝説」に書かれている、ビジネスとポーカーの類似点
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ザッポス伝説という本を読んでいます。
私もインターネット登場初期を通過していますが、このころ、インターネットはそれほど便利なものとは思いませんでした。パソコン通信で十分だと思っていたのです。
プログラミングができる人とできない人では、同じ技術を見ても、違う魅力のものと認識されることの一例なのでしょう。
本の中に、ポーカーとビジネスの類似点について書かれている部分がありました。興味深かったです。
市場機会を評価する
- 着くテーブルを選ぶのは、自分で決められる最も重要なこと
- 着いたテーブルで勝ち目がないとわかったらテーブルを変わっても構わない
- テーブルに少々不合理なことをする人、経験不足な人が多すぎると、最高のプレイヤーでも非常に勝ちにくい。
テーブルは、企業、着くテーブルは、就職する企業、所属する組織に、企業からは、扱う市場に相当します。
マーケッティングとブランディング
- 強い手札なら弱く見せ、弱い手札なら強く見せる。ブラフするタイミングを判断する。
- 自分の「ブランド」が大事。
- 自分について、人が語るストーリーが作られるようにする。
ファイナンス
- 想定できる最悪のシナリオに対して、常に準備しておく
- 勝ったゲーム数の多い人が、最終的に一番多く儲けているわけではない。
- ゲームで負けない人が、最終的に一番多く儲けているわけではない。
- リスクが最小のものではなく、期待値が大きいものを選ぶ。
- プレイしているゲームと抱えるリスクに十分見合う額の手持ちの資金があるか確認する。
- 負けても差し支えない範囲でのみプレイする
- 長い目で見るゲームであることを忘れない。1回ごとに勝ち負けはあっても、重要なのは最終結果である。
戦略
- ゲームの仕方を理解しないでゲームをしないこと、たとえ大勢がそのゲームで儲けていても
- 掛け金が高くない段階でゲームを理解すること
- いかさまをしない。いかさましても結局勝てない。
- 自分のやり方を貫くこと
- ゲームの動きは、変化するものだから、その夜を通してプレイのスタイルを状況に適応させることが必要。フレキシブルでいること
- 辛抱強く、長期的に考えること
- スタミナと集中力が最もあるプレイヤーがたいてい勝つ
- 他人と差別化すること。テーブルのほかのプレイヤーがしていることと反対のことをすること
- 希望を抱くのは、良い策とはならない
- 自分を「理性を失い、つい悪い手にかけるような感情的な状態」にしないこと。一休みして、散歩するか、その晩は、ゲームをやめておくほうが、ずっとコスト効率が良い。
継続的に学習する
- 自ら学ぶこと。本を読み、経験者から学ぶこと
- 実線により学ぶ。理論は魅力的だが、実際の経験に勝るものはない
- 才能あるプレイヤーの中に自らを置いて、学ぶこと
- ゲームに1回勝ったというのは、自分が上手いということでも、もう勉強しなくてもいいということでもない。ただ、たんにツイていただけかもしれない。
- アドバイスを求めることを恐れないこと
カルチャー
- ゲームが好きであること。本当に上達するためには、寝ても覚めてもゲームとともにあることが必要
- うぬぼれない。見せびらかさない。自分より上手い人は常にいる。
- 親切に振る舞い、友達を作る。小さなコミュニティなのだから
- 自分が学んだことを他人とシェアする。
- 今しているゲームを超えたチャンスを探す。新しい生涯の友人や新しい仕事の接点を含め、これから誰と知り合うかは決してわからないものだ。
- 楽しむこと、単なる金儲け以上のことをしようとするなら、ゲームは、何倍も楽しくなる。
「席に着く前にゲームは、始まっている。」
実際にゲームを始める前に、既に持っている情報や能力、経験によって、ゲームの結果の多くが既に決まっている。
読み応えがあります。