かくれ脱水対策
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暑い季節は、脱水症状が起きやすく、高齢者では、血液中の水分が減ることにより、 血液の粘度が上がり(ドロドロ血液)脳梗塞、心筋梗塞の発症の危険が高まります。
その中でも、自覚症状のない脱水状態のことを「かくれ脱水」と呼びます。 かくれ脱水を予防して、暑い季節を乗り切りましょう。
基本知識の確認
脱水とは、水分、塩分が失われた状態を指します。
熱中症は、暑さが原因で起こる脱水症状です。そして、その結果、体温が上がります。
脱水時の主な症状
- 脳
- めまい、立ちくらみ、頭痛、集中力・記憶力の低下、意識喪失、痙攣
- 消化器
- 食欲低下、悪心、嘔吐、下痢、便秘
- 筋肉
- 筋肉痛、しびれ、まひ、こむら返り
症状がひどいと死に至ります。
中でも、かくれ脱水は、自覚症状がありません。そして、睡眠中に、こむら返りが起こるのは、かくれ脱水の危険なサインです。
高齢者のかくれ脱水の要因
- のどが乾きにくくなる
- 暑さを感じにくくなる(年を取ると暖かさを感じる神経が減少するため)
- 筋肉量が減少する(筋肉が水分を大量に貯めている)
- 飲んだり食べたりする量が減る
なぜ脱水は、夜中が危険なのか?
睡眠中は、水分を取らない時間が長いですが、大量に汗をかきます。 特に高齢者は、暑さを感じずに、汗だけをかくため、かくれ脱水状態になります。
寝る前と起きた後は、水分を取りましょう。
脱水で、水分が減ると血液の粘度が上がり、脳梗塞、心筋梗塞の原因になります。
水分の半分は、食物から摂取している
水分の半分は、食べ物から取得しています。(1食、約500ml)
飲んで摂取すると尿から排泄されやすいのに対して、食物から取得するとゆっくり、体に吸収されます。 そのため、食物で水分を取得することを意識すると、水分を蓄えやすい体作りにつながります。
飲んで摂取すると尿から排泄されやすいのに対して、食物から取得するとゆっくり、体に吸収されます。 そのため、食物で水分を取得することを意識すると、水分を蓄えやすい体作りにつながります。
また、夏野菜(スイカ、トマト、きゅうり)は水分やカリウムを多く含んでいるのでお勧めです。
そして、動いて筋肉をつけることが重要です。筋肉は、体の組織の中で、水分をより蓄えておくことができる組織です。 しかし、暑い時期の激しい運動は、行う必要がない上に、危険です。
アルコールは、水分を奪うので、摂取する際、きちんと水分を補給する。アルコールを摂取するときに食物を摂取すると脱水防止に繋がります。 ビールは、利尿作用があるため、アルコール飲料の中で、一番、脱水効果が高いので注意してください。
脱水予防の目安
- 150mlを2時間おきに摂取する
- 寝る前に水分を摂取する
脱水の発見方法
- 握手して手が冷たい(血流が滞っている)
- 舌が乾いている
- 皮膚をつまんで、3秒以上形が戻らない。
- 親指の爪の先を押して、赤みが戻るのが遅い
- 腋の下が乾いている(高齢者は、腋の汗をかきやすい)
暑い時期のスポーツの最中は、こまめに水分を摂取し身を守りましょう。
カルシュウム、鉄分、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分を食物やサプリメント、 スポーツ飲料、経口補水液などで十分摂取することを心がけるのも大切です。