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緊急時の支援食料は、保存食でないとそのまま捨てられる

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当たり前だけれど、実際に見て、体験しないと理解できないことがあります。 「緊急時の支援食料は、保存食でないと、その多くが、そのまま捨てられる」という事実もその1つだと思います。

 

災害時の物流能力

熊本地震では、阪神・淡路大震災東日本大震災と比較すれば、規模が小さいですが、 輸送網は破壊され能力が大幅に低下したため、物資搬送ができない状態になりました。

携帯電話網は、機能していいたので、インターネット環境も利用できました。 これは、東日本大震災の経験を活かした対策が行われた成果なのでしょうか?

被災者や被災地域の市役所、県庁の職員が配送業務を管理しようと努力しても、 通常より、困難な状況で、より多くの物資を輸送する必要が有るため、 避難所への十分な避難物資の配送は課題を残しました。

民間からの食糧支援

被災した人のことを考えると、すぐに食べられる「パン」、「おにぎり」、「お弁当」を支援したくなります。

被災地域では、物流網が機能していないため、 配送のために荷物が集められる配送所に長期間常温で放置されるという事実を知っておく必要があります。 冷静に考えれば当然のことです。地震の被害や停電で物流業者の自動仕分け装置が使えなかったり、 道路が寸断されて大渋滞が起こったり、ガソリンやLPGの在庫が枯渇してトラックが動かせなくなったりと 配送が遅れる可能性はいくつでも思い浮かべることができます。

しかし、支援する側も冷静ではいられないため、 「すぐに食べられる「パン」、「おにぎり」、「お弁当」を支援してしまうのです」。 そして、食べられるうちに必要な人に届かずに捨てられます。 支援物資として送られた人、食べられなかった被災者の気持ちを思うと悲しい気持ちになります。

自衛隊の戦闘食

自衛隊の戦闘食「赤飯」

画像は、「自衛隊神奈川地方協力隊本部>>自衛隊員が訓練などで食べる戦闘糧食の展示コーナーです!<<<」から引用しました。

ご飯の缶詰です。

非常食

これらの情報を踏まえて、自分で備蓄したり、災害発生初期に、被災地に送ったりする食料に付いて考えてみます。

一般に被災時には、初期段階で必要となる3日以上の水や食糧の備蓄が呼び掛けられている。 しかし被災直後から数日程度は火を使った調理が難しい場合があり、また、炊き出しのような活動もすぐには始め難い。 このため調理が必要なインスタント食品(袋麺やカップ麺など)ですら、被災初期の非常食として難がある。 パッケージを開いて、すぐに食べられる食品が必要である。

ウィキペディア保存パン」より引用

アルファ米

自衛隊の戦闘食を見ると、災害時の保存食に何を選択するか考えさせられます。 水が十分に手に入らない状況でアルファ米は利用できたのでしょうか?気になります。


アルファ米の例

パンの缶詰

保存できて開ければすぐに食べられる。欠点を挙げれば、容積あたりの食べごたえに難があるかもしれません。


 

ようかん

5年保存可能な備蓄用のようかんです。羊羹なので、食べごたえはあると思います。 賞味期限が近づいた在庫の処分(食べる)のも簡単そうなので、備蓄食料としては、優秀そうです。

【井村屋 】えいようかん 60gX5本【P25Apr15】
価格:395円(税込、送料別)


 

被災地域近隣の備蓄食料の融通

すでに、実際には、行われているかもしれませんが、 近隣の自治体、企業、学校に備蓄されている非常食を被災地に輸送する仕組み、 そして、輸送した分の非常食の再備蓄に対する予算や税制上の支援の仕組みが明確化され、 誰でも知っている状態にする必要があると感じました。

誰かの機転ではなく、制度として確立していることが大切だと思います。