スプレーボトルをモデリングする。(その2)ネジ蓋
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Fusion360を使用して、スプレーボトルをモデリングします。 前回のねじ口ボトルをモデリングした際、ねじの端部の処理でエラーが発生しました。 そこで、ネジ部分を先に作成してエラーが回避できないか確認してみます。 樹脂やガラスで用いられるねじのFusion360でのモデリング方法は、また私の中では確立できていません。
モデリング
構築ドロップダウンから、オフセット平面を選択します。
オフセット平面を作成します。
コイルを作成するには、基準となる平面とコイルの中心を指定する必要があります。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
Y軸を選択し、OKを押します。スケッチを確定します。
スケッチドロップダウンから、「スケッチを作成」を選択します。
スケッチ平面を選択します。
作成ドロップダウンから、コイルを選択します。
作成したオフセット平面を選択します。
スケッチに作成したY軸と交点を選択します。
コイルの直径を指定します。
パラメーターを指定して、OKをクリックします。 方針を明確に決めたわけではありませんが、不具合に出会いそうな形状は、新規コンポーネントで作成することにします。
Fusion360の現在のバージョン(2.0.1957)では、一度ボディで作成すると、タイムラインからの修正で、コンポーネントに変更することができません。 相互変換ができないのだと推測しましたが、ボディから、コンポーネントへの変更ができないだけでした。
表示スタイルから、陰線エッジを含むワイヤフレームを選択します。
構築ドロップダウンから、オフセット平面を選択します。
コイルの断面の三角の内側の頂点を接するXY平面のオフセット平面を作成します。距離指定で、形状へのスナップができないので、 Fusion360では、パラメトリックCADスタイルになっているものの、修正を行った場合、かなり手動で修正することになります。
作成した平面にスケッチします。コイルで作成した稜線と重なる線を描きスケッチを終了します。
スケッチドロップダウンから、「スケッチを作成」を選択します。
スケッチ平面にYZ平面を選択します。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
コイルで作成した立体の面を交差で取得します。
スケッチを作成し、スケッチを終了します。
構築ドロップダウンから、「2つのエッジを通過する平面」を選択します。
それぞれの面に作成したスケッチを選択しようと思いましたが、片方のスケッチに作成した面が選択できません。 Escキーを押して、ツールを終了します。
構築ドロップダウンから、傾斜平面を作成します。
スケッチで作成した線を指定して、2つの線で作成できる平面とほぼおなじ平面を作成します。
作成した平面にスケッチを作成します。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
作成したコイルを選択します。
スケッチします。円弧の中心に点を配置しておきます。円弧と螺旋の交差から得られた線に、接線拘束ができません。
螺旋の中心と円弧の中心に作図線を引き、その線と円弧の端点と一致拘束を設定します。スケッチを終了します。
構築ドロップダウンから、パスに沿った平面を選択します。
パスに沿った平面を作成します。
作成した平面にスケッチします
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
交差を取得します。
スケッチを作成します。
作成ドロップダウンから、スイープを選択します。
新規コンポーネントで形状を作成します。
パスが短いので、完全に削除できません。そこで、パスを伸ばします。
スイープのパス指定を変更します。完全に形状が削除できる大きさか確認しやすいように表示を変更しています。
コイルの反対側の末端も削除したいので、反対側の末端に、この形状をコピーしたいと思います。
構築ドロップダウンから、傾斜平面を作成します。
線分にY軸を選択し、コイルの端部の中心に位置する平面を作成します。 作成する平面の角度は、形状へのスナップ(参照)で指定できないので、 パラメトリック機能を利用して、コイルのパラーメーター修正する場合は破綻しますので、そのつど修正が必要です。
作成した平面にスケッチします。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
コイルとの交差を取得します。
パターン複写の中心軸となる線を描きます
作成ドロップダウンのパターンから、円形状パターンを選択します
パターンを実行します。
修正ドロップダウンから、結合を選択します。
切り取ります。
コイルの末端が処理できました。
スケッチドロップダウンから、「スケッチを作成」を選択します。
スケッチ平面を選択します。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
ボディとスケッチ平面との交差を取得します。
スケッチします。
作成ドロップダウンから、回転を選択します。
回転させ、新規ボディで、形状を作成します。
平面を選択してスケッチします。
スケッチします。
スケッチ平面を選択し、スケッチします。
スケッチドロップダウンから、「投影/含める」、「交差」を選択します。
ボディの外側の面との交差を取得します。
パスとして使用する直線を描きます。
構築ドロップダウンから、傾斜平面を作成します。
傾斜平面を作成します。
作成した平面にスケッチします。スケッチ平面とボディの外側の面との交差を取得し、パスに使用する直線を描きます。
作成ドロップダウンから、スイープを選択します。
スイープで、形状を作成します。パターンで複写するので、新規コンポーネントで作成します。
もう一方も新規コンポーネントで、スイープを行います。
押し出した形状の末端の処理をします。
面を選択してスケッチします。
スケッチ平面との交差を取得します。
スケッチが完成したので確定します。
作成ドロップダウンから、回転を選択します。
回転で、端部を作成します。操作は、結合を指定します。結合を選択したので、ボディと一体化します。 コンポーネントと結合させたい場合は、新規コンポーネントで作成し、修正ドロップダウンの結合コマンドで、結合する必要があります。
もう一箇所も同様に操作します。
作成ドロップダウンのパターンから、円形状パターンを選択します
パターンで複写します。パターンタイプにコンポーネントを選択し、タイムラインから、複写するコンポーネントを選択します。
形状が完成しました。
レンダリング作業スペースに移動して、色を付けます。
色を付けるためにレンダリング作業スペースに移動します。
外観から、ライブラリ、プラスチック、半透明光沢(青)をドラッグ&ドロップします。
パターンで複写した形状に色をつけるには、ブラウザのツリーの該当する部分にドラッグ&ドロップすると一度に指定できます。
裏側です。
修正
モデリングしただけでは、気が付きませんが、アセンブリを行った際に、 ボディとコンポーネントが別々に存在しているとボディとコンポーネントが別々の形状として認識されていることに気が付きます。 それぞれが、別々に動くので、アセンブリで操作する際、わかりにくく、操作が増えます。 それを避けるために、それぞれの部品の段階で、1つの形状として認識させる操作が必要です。
加えて、結合操作を行うと、モデル上のいろいろな不具合が発現することがあります。
修正ドロップダウンから、結合を選択します。
ねじと周囲の周囲の突起を選択し結合します。
形状は、ブラウザから、選択したほうが楽です。ですが、コンポーネントのトップからは選択できないので、 ディレクトリを展開して選択する必要があります。
処理に時間がかかると思ったら、処理にエラーで失敗しました。Fusion360は、曲面を扱うとエラーとの遭遇頻度が上がります。 エラーが発生する操作を避けてモデリングする必要があります。
周囲の突起のスケッチを変更します。
スイープのプロファイルを指定し直します。そして、再度、結合させます。 エラーは、減りましたが、まだ残っています。
エラー位置を確認するために、周囲の突起を選択ぜずに、ねじとボディのみで結合させるとエラーは発生しません。
突起の頭の部分を修正します。短い方と長い方の両方を修正します。
パターン複写のオブジェクトを選択し直します。
この後、再度結合するとエラーは発生せず。結合が成功しました。
樹脂ネジに関連するモデリング
その他の樹脂ネジに関するモデリング例です。