Fusion360でフォントを使って、アルファベット・クッキー型
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前回、アルファベットのクッキー型のモデリングを紹介した。型はスケッチで描いたのですが、フォントを使えばより簡単にできるとの指摘を受けました。確かに、簡単にモデリングできそうです。
そこで、今回は、フォントを使って、アルファベットクッキーの型をモデリングしてみようと思います。
準備、Fusion360では、フォントを選択する際、フォント名で選択する必要があります。その際、フォントのデザインのプレビューを見ることができません。そこで、ワープロソフトなどで、気に入った形状のフォントを、あらかじめ探しておく必要があります。
アルファベットの場合は、英文フォントを使ったほうがきれいです。今回は、以下のフォントを使用しました。
原点と軸を表示する
初期状態の原点も軸も表示されていない状態では、どこにモデリングしているか把握しくくなります。3D-CAD習得の大きな壁は、アプリケーションの操作方法ではなく、空間認識力です。軸を表示するだけで、空間のどこにいるか、どちらを向いているかがわかりやすくなります。
好みの問題ですが、私は、原点と軸を表示してモデリングしています。そして、グリッドは、非表示にしています。
原点と軸を表示するには、左側に表示されているブラウザから、原点の項目を展開し、表示させる項目の電球アイコンを点灯状態にします。
2019/01/22のアップデートから、初期設定で、Z軸が上向きになったので、私も軸の表示を変更しました。
軸の色と軸の関係は、覚えてしまいましょう。
- 原点 白丸
- X軸 赤
- Y軸 緑
- Z軸 青
右上に表示される右上のビューキューブを見るとわかりやすいと思います。ビューキューブを見ると明らかですが、正面図に当たるモデルの全面は、xy平面です。CADによって、正面図に相当する平面はまちまちなので、CADごとに確認する必要があります。
スケッチを作成します。
xy平面を選択します。
スケッチから、テキストツールを選択します。
原点を選択します。
テキストを追加します。
入力するテキスト、高さ、フォントを指定します。図では、水平方向に反転を指定しています。これは、基準平面に、補強構造を作成するためです。押し出しの際、向きを反対にすれば、反転する必要はありません。どちらにせよ、クッキーの向きが鏡文字にならないように注意して下さい。
スケッチを停止します。
作成から、押し出しを選択します。
30mm押し出しました。
修正ドロップダウンから、シェルツールを選択します。
押し出した文字の表と裏を選択し、シェル化します。
スケッチを作成します。
xy平面を選択します。
スケッチドロップダウンから、「プロジェクト/含める」→「プロジェクト」を選択します。
選択フィルタでボディを選択し、シェル化したボディを選択します。
ブラウザでボディを非表示にします。
シェル化したボディとスケッチ平面が交差する部分がスケッチとして取得できます。この形状をうまく利用して補強部分のスケッチを作成します。
Rの穴の部分を保持する構造をスケッチに加えて、スケッチを終了します。スケッチドロップダウンのオフセットツールを使用します。
非表示にしたボディを表示します。
作成から、押し出しを選択します。
補強構造部分を押し出しで作成します。
モデルの完成です。形状が複雑なので、フィレットがエラーになるので、今回は、フィレットを追加しませんでした。モデリングした感想として、クッキー型では、抜きやすさや洗浄しやすさを考える必要があるので、適したフォントを見つけない限り、フォントを元に作成してもそれほど楽にならないような気がします。
レンダリングしてみました。