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農作物の種子の選別

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からし菜のたねを収穫しました。

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大きさは、ごまぐらいです。この種をすりつぶすと、カラシになるそうです。

 

www.moyashi-koubou.com

plaza.rakuten.co.jpからし菜の葉は、葉に生えた毛は気になりますが、ビリっと辛いので、汁物に使うとからし菜の葉だけで、かなり辛くなります。そのため、減塩生活を目指している方には、強い味方になると思います。
菜の花のような花をつけますが、少し特徴的な匂いがするので、花をおひたしにするのは、あまりおすすめしません。

 

 

毎年、からし菜の種までは採るのですが、種に混ざった異物を取り除くのに困って、粒マスタードまで辿り着きません。放置です。そこで、種子から異物を除く方法について調べてみました。

種子から異物を除く方法

斑点や虫食いの種子を収穫後に取り除くことができれば、農薬の使用を控えることができ、農薬散布の手間と農薬費用、味の低下(農薬を使用すると作物が苦くなると言われていますが、科学的な検証データは無いようです)を避ける効果が見込まれます。

種子系の農作物は、米、麦、大豆、ごま、小豆など、数多くあります。そして、種子系の農作物は、異物の選別に手間がかかります。

  • さやの破片
  • 土の塊
  • 虫食いの種子
  • しなびた種子
  • 斑点の付いた種子

このような、異物が含まれています。からし菜のたねでは、さやの破片、石、土の塊が問題になります。

伝統的には、たけみ、とうみ、ふるいで選別が行われます。

  • たけみ:比重
  • とうみ:空気抵抗
  • ふるい:粒子径

異物は、生産者から、食料品店に届くまでのどこかで取り除かれています。

小石を取り除く

一番身近で、情報の多い、お米について調べてみました。

お米の中に、米と同じくらいの大きさの小石が含まれ無くなったのは、それほど昔のことでは無いようです。

また、今でも、農家から、直接、お米を購入した際、お米の中に、小石が含まれている場合があるようです。インターネットで「米 石 取り除き方」で検索をかけると関連する記事が見つかります。

では、この小石は、どこで取り除かれているかというと、

  • 石抜機・比重選別機:比重差を利用して異物を取り除く機械
  • 石抜き付き精米機:石抜き機能が付いた精米機(コイン精米機にもこの機能がついているものがある)
  • 色彩選別機:白米や玄米の中からカメムシ被害米や着色米や小石(砂粒)や籾やその他の異物を画像(色)で識別し、空気で吹き飛ばして不良品を取り除く機械

これらの機械によって、石が取り除かれています。

石抜機は、揺動比重選別方式と色彩選別方式の2つの形式があります。

揺動比重選別方式

傾けた容器に米を入れて、容器を振動させると、比重の大きい小石などが上に移動し、比重の小さい米が下に移動する現象を利用して選別する方法です。構造が簡単なため、安価な石抜機に採用されている方式です。

色彩選別方式

一つ一つを画像解析して、不良品を空気で吹き飛ばすことで、取り除く装置です。この装置を使用すれば、色が異なるもの、害虫の食害で斑点があるもの、欠けたもの、虫に食べられたもの、虫、石、さやなどの異物を取り除くことができます。食表品店で、購入する種子系の農作物に異物が含まれていないのは、異物選別機の恩恵があるものと思われます。

コイン色彩識別機も存在するようです

www.teradas.net唐箕

風で吹き飛ばして、異物を除去する装置です。

 

 

籾の選別 | 伝統農具と稲作 | 食料 | くぼたのたんぼ

扇風機とダンボールで、唐箕を自作している方もいるようです。

横田式手動大豆選別機

埼玉県小川町横田農場の横田茂氏が考案した、手動大豆選別機です。

多くの人が、種子から異物を除去するのに苦労していることが推測できます。

見習って、選別機を自作するのも面白いかもしれません。

自動選果機の自作

静岡県できゅうり農家を営む小池誠さんが、きゅうり選別機を自作した話題です。

 機械・電子工作のテーマに最適?

機械・電子工作が好きな方には、選別機というテーマは、おもしろいかもしれません。

さて、からし菜のたねの異物は、どうやって除去しましょう。