ドローイング空間

3D-CADを中心に、雑多なことをかいています。

私たちは、老人介護職人材は、いないのが当たり前ということを理解しておく必要がある

広告

老人介護職人材は、常に不足している。その一方、介護施設での職員による入居者の虐待は、頻繁に発生している。虐待を行った介護職員個人の問題と考えるには、頻繁に発生すぎているのはと思う人は多いのでしょうか。

「現在の日本社会では、能力的に、老人に限らず介護職につける人材はほとんどいない。
給与面や時間の問題ではなく、かなり高い割合で共同生活スキルが低い人材の割合が多い。」ことが原因ではないかと考えます。

 

「いきなり怒り出す」、「話を聞かない」、「突然、話を変える」などの老人の奇行に苛立ちを覚えない人が一定数存在します。
多くの場合、3世代、あるいは、4世代が一緒に生活している家庭で育った人です。あるいは、実家が商店を経営していたり、親が、地域の顔役などを行っている理由で、広範囲の年齢層の人が、常に存在している家庭に育っています。

このような家庭で育った人は、それだけで、高度な対人スキルを身に着けています。接客業全般に対する高度な才能です。
個人スキルは、低くても、対人スキルを駆使して様々な問題を解決する能力を持っています。そして、基本的に対立関係を作りません。
また、孤独に弱く、常に人がいる環境を好みます。能力は、その人が持つコミュニテイの能力に依存し、そして、対立関係を嫌うため、突飛な意見を排除します。
協調性が高いことから、個人の能力は属するグループに依存します。能力の高いグループに属せば高くなり、低いグループに属せば低くなります。犯罪者グループに属せば、ということはなく、広範囲の年齢層の人が周りに存在するので、犯罪者グループに属す必然性はありません。

老人介護職は、このような人材を必要とします。
現代社会で、常に広範囲の年齢層の人がいる家庭で育つ人がどれだけいるのか考えてみて下さい。適正を持つ人材が少ないのは当たり前です。

常に広範囲の年齢層の人がいる家庭の対極にあるのが「鍵っ子」です。
今日、あまり聞きませんが、社会構造を考えると無くなることはないと思います。
「鍵っ子」とは、両親が共働きで、誰もいない家で過ごす時間が長い子供のことです。
この環境で育った人は、孤独に強く、人がいる環境を嫌います。人に頼らず生活の殆どをこなしますが、協調性が低く、対人トラブルを好みもしませんが、嫌いもしません。自分に厳しく、他人に無頓着な傾向があります。
大人が誘導する機会が少なく、この環境である程度の年齢をすぎると大人が誘導できないくなるので、学力は低位安定する場合が多いです。何らかの偶然で学業に興味が向かうと、孤独に強く、協調性がない特性から、学業に集中することで高学歴になります。協調性が低く、他人に無頓着なことから、対人トラブルやコミュニティのルールを守らない以外のトラブルは起こさない傾向があります。

対人スキルが低いことから、老人介護には向きません。

一般には、社会や教育の構造から、同年齢層でコミュニテイを作成する人たちです。
接する年齢層が狭いので、やはり、老人に対する対人スキルが低い傾向があります。


これらのことを考えれば、老人になった際、介護してもらうという考え方は、よほどの資産を蓄えた人しか受けられないと考えたほうが良いかと思います。

虐待を受けないためには、「イライラ」を周りに撒き散らさないことが大切です。
高血圧や糖尿病などの長期間服用する治療薬中に、イライラやうつ症状を併発する薬がないか医師に相談し、使っているようであれば処方を控えてもらうことは大切です。

老人向け家電など、老人向け商品を開発する場合は、老人と同居している開発者が参加すべきです。
バブル期後半から、企業の開発拠点は、東京に近い場所に移動した企業が多かったと記憶しています。老人と生活を一緒にしていないエンジニアの考える老人向け家電は、「なんちゃって家電」にしかならないと思います。

 

kukekko.hatenablog.com

kukekko.hatenablog.com

kukekko.hatenablog.com