日本語文書校正ツールの予備調査
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文章をパソコンで作成していると、日本語変換の変換ミス、修正時の切り貼りのミスが、もともとの誤字脱字に加えられて、文章が誤字脱字だらけになることがあります。そして、それを目視で確認し修正しています。
折角、パソコンで文章を作成しているのですから、便利なツールが無いかと探してみました。同じことを考える人が多いのか、インターネットで検索して見るといくつかのまとめサイトが存在しました。それほど情報は、無かったので、これから調べる足掛かりに、自分なりにまとめ直してみます。
私が、文書を作成する際に必要と考えているのは、現時点では、
- 正しい日本語を使う
- 用語を統一する
- 対象とする読者に適したわかりやすい表現を使う
上記の3つです。
用語の統一
用語集の作成
曖昧さが排除された専門用語を適切に使うだけで、説明が省け、短い文章で的確な内容が記述できます。
これが理想なのですが、専門用語の明確な定義は、JISなどで取り上げられ整理されていればともかく、習慣的に使われているものも多く、その多くが、使う人によって、違う意味で使われていることが多いです。言語は、生きているので、それは仕方ありませんが、同じ人が記述した文書のそれぞれの場所で、1つの用語が違う意味で使われていると、読む側には、迷惑です。そして、記述された文章の理解を妨げます。
記述する前に、使いそうな言葉の用語集を作成し、自分が使う用語の意味を統一する作業を行うことで対応するようです。書籍の末尾の付録に記載されている索引や用語集は、書籍を執筆する際、あるいは、構成する際に使用したものの一部ではないかと類推されます。
用語集や自分辞書を作り活用するツールがあればとは、思いますが、私は知りません。
狭い意味での用語の統一
同じ単語の記述を一致させることです。例えば、同じ文書内で「エディタ」と「エディター」を混在させない配慮です。
基本的には、日本語入力ツールのユーザー辞書で対処します。つまり「えでぃた」「えでぃたー」と入力して変換しても「エディタ」と変換するように、ユーザー辞書に登録します。
ところが、漢字にするか、ひらがなにするか、あるいは、カタカナ用語の末尾の「ー」や、途中に「・」を入れるか入れないかなどは、人によって異なります。使っては、いけない使い方をした場合を誤字と呼びます。また、商業出版の際は、出版社ごとにルールが決まっています。※商業出版の際は、ある程度は、編集の方が修正してくれるはずです。
こちらは、正規表現を使った検索置換表を作成し、連続置換マクロを作成し対応するのが最適解と思われます。エディタによっては、連続置換マクロは、公開されていますが、無ければ、自分でマクロを作成する必要があります。また、どちらの場合でも、置換リストは、自分が(あるいは、誰かが)、作成する必要があります。
文書校正
本格的な文書校正となると、専門の知識が必要なので、そのスキルが無い人は真似事しかできません。しかし、行わないよりは何倍も良くなるので、何度も読み返し、確認し、修正を繰り返します。
もちろん、自分が、理解できないことは、マクロやプログラムにすることができないので自動化できません。
ただ、こちらは、学術的な研究分野の範疇に入るため、その成果のいくつかを利用することができます。
ジャストシステム Just Right!6 Pro
ジャストシステムから発売されている文書校正ツールです。誤字・脱字、表記ゆれなどチェックしてくれるツールです。
Microsoft Office 校正ツール 2013 - 日本語
Office で自動的にインストールされなかった言語のスペル チェックが必要な場合に利用します。日本語は既にインストールされているので必要ありません。
Enno
日本語のあからさまなエラー (タイポ、スペースのエラー、誤字脱字、変換ミス、入力後の編集ミス、文字化け) を自動チェックしてくれる、サーバーサイドアプリケーションです。 ブラウザ上で、テキストボックスに確認したい文字を貼り付け実行します。
文章校正
Tomarigi(校正・推敲支援ツール)
作成した文章に対して解析し、誤り候補を抽出し、その詳細情報や修正候補などを表示します。 青山学院大学のPaWeL日本語表現開発プロジェクトの1つ
リアルタイム文書校正ツール
Yahoo!デベロッパーネットワークの校正支援APIを使用して入力したテキストの問題点をチェックします。