FreeCADで、Dxf型式のデータから立体を作成する
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CADデータを取り込む
3D-CAD動作の習熟や立体感覚を養うには、簡単な形状をたくさんモデリングするのが有効です。 しかし、実際に3D-CADを利用する際は、できるだけモデリングせずに、 外部で公開されているCADデータを有効に利用することが素早く結果を得るために重要です。
dxfデータを取得する
実際に、dxfデータを使用して、立体を作成する前に、dxfデータを取得します。
CADデータは、部品、部材メーカーのホームページで提供されています。 使用する部品のデータは、ダウンロードできるものは、ダウンロードしておき、無いものは、モデリングして作成します。
今回も、ヤマトのアルミフレーム YFシリーズ M4を使用します。
ヤマト アルミフレーム
ダウンロードしたzipファイルを予め解凍しておきます。
FreeCADの設定
FreeCADを更新したので、設定を行います。
既に、新しい更新が公開されていますので、これから、インストールされる方は、最新版を利用してください。
0.16の開発版(現在は、Preバージョン)では、自動更新機能が付いていませんので、私は、たまにしか、更新しません。
編集から、設定を選択します。
「インポート/エクスポート」を選択し、「DXF」タブに切り替え、「作成」で、「スケッチ」、ジオメトリを結合にチェックを入れます。
モデリング
ファイルを開いて、dxfファイルを読み込みます。
※どのワークベンチでも問題ないと思いますが、PartDesignワークベンチで、確認しています。
読み込まれました。
コンボビューのモデルタブから、Sketchを残して、後は削除します。
スケッチをダブルクリックして、スケッチを編集します。
Fusion360の例もあるので、寸法を確認します。
※Fusion360では、読み込んだDXFファイルの縮尺が、反映されていない場合があります。
寸法は、問題なさそうです。
※FreeCADでは、読み込まれた、データーで、端数の無いはずの寸法に、端数が付いていることがありますので、注意します。
不要な中心線を削除します。
拘束を追加し、完全拘束にします。おかしな寸法もここで修正します。
※拘束の指定が面倒なので、この形状では、4分割して、寸法拘束したくなりますが、 FreeCADのミラーやパターンは、それで作成した形状では、利用できない機能があることが多いので、注意が必要です。
※完全拘束の状態で、スケッチを使用しないと、線が表示されないなどの理解できない現象が発生することが多いです。
それぞれの線の端点は、繋がっていないので、まず、一致拘束を設定します。
その後、試行錯誤で拘束を設定します。
※この操作は、かなり負荷が高いので、自動化されることを祈っています。
FreeCADでは、スケッチをパターン複写できないので、押し出してから、パターン複写します。 長さは、このモデリングでは、あまり意味が無いので、100押し出します。
このような形状になります。
押し出した形状を選択し、円状のパターン形状を作成をクリックします。
※FreeCADのミラーやパターン複写の機能は、動作しないことが多いので注意しましょう。(V0.16)
ビューは、正常に表示されています。
エラーメッセージが、表示されています。このような場合は、確定できないことがあります。
※「開始位置」の部分は、「複写回数」の間違いです。公式フォーラムのアカウントを持っている方は、フォーラムで修正依頼をしていただけると助かります。
失敗します。こんなことではないかと思いました。PartDesignのパターン機能は、使用できる状況がかなり限定されています。
FreeCADユーザーは、こんな状況でも慌てません!
困ったときのDraftワークベンチに移動します。
Padを選択します。
クローンツールをクリックします。
Padのクローンが現れます。
データタブの「Base」「Placement」で、Angleを180に変更します。
完成です。
モデルのつなぎ目が気になる場合は、表示をシェーディングに切り替えます。
線が消えます。
Draftワークベンチに移動した際、自動で表示されるグリッドの標示を消したい場合は、 「ドラフト」→「ユーティリティ」→「グリッドの切り替え」をクリックします。
他に、方法もあると思います。方法の1つとして考えてください。